人気ブログランキング | 話題のタグを見る

eco eco 五座三座 smw69.exblog.jp

以常見我故 而生恣心 放逸著五欲 堕於悪道中 我常知衆生 行道不行道 随応所可度 為説種種法 毎自作是念 以何令衆生 得入無上道 速成就仏身          南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経。


by eco_eco69

小説『創価学会崩壊(3)』 (2ちゃんねる)


第二章~死闘(1)~


その12月、帝都国際展示場で SGI(創価学会インタナショナル)
および創価学会の合同大会が開催された。
山本伸一の名誉学術称号200の栄誉を称えるためである。

世界191の国、地域から集まるSGI会員のために
チャーター機が 用意され、
成田空港と国際展示場を往復する『創価臨』が復活した。

そもそも、当初の年間日程に、この合同大会はなかった。
伸一が、わずか2週間で準備させたのである。

伸一の設立した層化大学や、東西の創価学院は
すべての授業を体育に差し替え、マスゲームの練習を強行した。

さらに 全国の学会員は 臨時財務を命じられ
洸瞑党を巻き込んだ 資金集めが行われた。
2週間のうちに集められた金額は のべ 80万ドル。
このことは、将来の火種となった。

伸一は、日本のみならず世界各国の要人に招待状を送った。

おもなものは
内閣総理大臣の安達新造、 天皇皇后両陛下、 アメリカのペリー大統領
ローマ法王、 国連事務次長、ノーベル財団総裁、
北朝鮮の金正日国防委員長、 韓国のノムヒョン大統領などである。

伸一も、さすがに本人が来てくれるとは思わなかった、
―せめて祝電・・・
  ひょっとすると代理人が来てくれるかも知れないと考えたのだ。

なお、伸一が金国防委員長とノ大統領を招待したのは、
日中国交回復を自らの功績と捏造したのと同じように、
―将来、自らの『民間外交』の証拠として使えるかも知れない
・・・と、考えたからである。

それにゴルバチョ元ソ連大統領もだ。
ソ連と中国は、金に困っているから
金を貢げば何でも言うことを聞いてくれる。
だから、名誉称号も、ほとんど、 中国・ソ連からだ。

―おおそうだ、ソ連は、今はなくなった。
  共産主義国は、大学も国家経営だから
  大学の名誉教授、名誉博士もとりやすい。

―それにしても、ドイツのノベル賞は、
  金で動かないから、なかなかむつかしい。
  遺族のノベル財団くらいじゃな。
  わしに称号をくれたのは、ゴルちゃんも、 ノベル財団も、
  過去の栄光のところは、みな金にこまっている。
  国連もだなあ。

―もっと、外務省の大鳥会と、洸命党議員を働かさねば。
  そのために送り込んだのに
  ノベル平和賞のマタイも、金に困っているから、
  こちらからもアクセスじゃ。
  財務をもっとささねば、号令をかけさせよう。

それにしても、中国が圧倒的で、
南米、ソ連、アフリカ、アジアと称号 のほとんどが、まづしい国ばかりだ。
欧米からは、なぜ少ない?

日本の 大学もないのか?
ハーバード大学、オクスフォード大学
東大、京大から もらうようにできないものか?

会長にしてやった腹田とか、層化大の教授 には、
東大や京大卒もいるだろう。 学術部にもいるだろう。 
働きの悪い やつらだ。

―「師弟不二や、師匠への恩返しこそが、わが学会精神だ」と
  私への忠誠を 指導してるのがわからんやつらだ。
  同窓生の教授に働きかけて取ってくる くるのが、恩返しだろう。
  ほめたたえる祝辞を集めてこさせよう。

―アメリカ層化大の教授連中も、さっそく動かそうか。やとっているのだぞ。

この史上最大の合同大会は、
「常勝、そして栄誉の日 世界桂冠詩人とともに歩く創価の王道」 と
名付けられ
全世界からのべ170万人が会場を訪れた。

帝都国際展示場には
東展示場、西展示場の2つがあり、「グロリア」という
メインストリートで結ばれている。

学会は「帝都国際展示場」を建物ごと貸し切り、
伸一や幹部の講話の実ならず
マスゲームや屋外での花火大会を実施した。


創価学会会長を事実上解任され
九州長として左遷されることが決まっていた。秋月栄一
(小説人間革命に則り、以下同)は、のちにこうふり返っている。

「もう、びっくりした。―山本さんのどこにそんな魅力があるのか? ・・・と。
 だが、こうも思ったね
 ―ああ、学会は行くところまで行ってしまった ・・・と
 ―もう ここまでくると、あとは落ちていくだけだ。 ・・・とねw
 ―こんな、学会はダメだ。山本さんを倒さなきゃいけない
  ・・・と、思ったよ 」

彼が、九州で『秋月の乱』を起こすのは、その半年後のことである。



「史上最大の祭典の始まりです!」
大会は、ベートベンの『歓喜の歌』とともに始まった。
層化大学、創価学院生はマスゲームによって・・・・

「Y,M,A,M,O,T,O」 「200!」 の文字を交互に描いている。

伸一に称号を授与した各国学術機関の代表者に続いて、
民族衣装を着た世界各国のSGI幹部がアルファベット順に入場し、
最後に「ジャパン! ソーカガッカイ!」の声ととともに
学会幹部、そしてが洸命党のすべての国会、地方議員が入場した。

『歓喜の歌』が終わると、スタンドからは
「ヤマモト!ヤマモト!」の一大合唱が起こった。

腹田は
「偉大なる師と共に歩む我々は、
ことに広宣流布の実現を高らかに宣言する。
創価学会、創価学会インタナショナル万歳!」 と叫び、
大会の開会を宣言した。
観客は三色旗を振って、それに答えた。

そして、伸一が入場したのである。

「このたび、わたくしの名誉学術称号200に際し、
 学会員ならびにSGI会員の諸兄諸姉から
 自主的に、 このような式典を開いて頂いたことを感謝します」

伸一は、落ち着き払って、こういった。

「思えば戸田先生から、『伸一、広宣流布は頼むぞ!』
 こういわれて ずいぶん立ちました。 ようやく、実現できました」

会場の人々は歓声を上げ、三色旗を破れんばかりに降った。

そして、伸一は、自分がいかに日中、日ソ国交回復に尽力したか、
いまも民間外交に活躍してるかを自慢げに連呼した。

伸一の『功績』が語られるたびに、拍手は鳴りやまない。
さらに、まだまだ仏敵は存在すること、
まだまだ広宣流布は拡大できることを連呼した。

最後に、伸一は叫んだ。

「わたくしが、創価学会であり、SGIであり、
 そして、創価学会こそが世界そのものであります!
 創価にあらずんば仏教に非ず、すべて邪宗なのであります!
 魔に侵されることなく、つねに大勝利をして下さい!」

その帰りのリムジンの中、伸一は腹田にいった。

「むふふふ、どうだ、わしのスピーチは。 観衆が波打ってたな、え!
 お前に出来るか? 腹田」
―「い・・いえ、私にはとても・・・・」

腹田は媚の笑いを満面に浮かべて言った

腹田が ―「そんなこと、たやすいことですわ」 と言い放ったとしたら
伸一は お守り代わりに常に携帯している
レミントン.22デリンジャーを取り出して 二回引き金を引くだろう。
それが分からないほど腹田は馬鹿ではない

だが、そのことを報じる週刊誌の記事は…



翌日の朝、手回し裏工作をしていた朝刊各紙を
期待に胸おどらせて 伸一は手に取った。
まず、A紙。一面には、談合事件で県知事逮捕が トップだった。

「ふん、こんな大事なときに事件など起こした奴が一面か
 まあ、2面には、載っているだろう。
 ややや!? ない!!!! 3面か4面か・・・」

ないないないと、ページをくると、なんと39面の社会欄にやっと発見した。

「おいおい、たったの7行記事じゃあないか!! とんでもない!!!!
 しかも、 200の名誉称号のことが 見出しになっていない。
 『創価学会が記念大会』と だけの見出し・・・・
 うーむ・・・ やはりA紙は、赤新聞じゃ!まあ、Y紙、M紙なら・・・ 」と
つぶやきながら、Y紙をみると、記事自体がない!!!!

うーん・・・ と うなりながらM紙をひらくと・・・・

「メロン!メロンを持って来い!!」
山本は最近お気に入りの女子部幹部に言いつけ、
新聞を手にソファーに身を沈めた。

学会出入りの業者のたゆまない努力の結果として
夕張メロンが 本部の冷蔵庫に常に入っている
M紙を投げやりの気分ででみていると
事前工作が効いたのか、顔写真 いりだった。・・・・が、たったの5行記事。
メロンで口を動かしながら、「ファラダ は、いるかあ~」

さっそく緊張のおもむきでやってきた腹田は
何を言われるか緊張していた。

山本名誉会長は、おもむろに言った。

「名誉博士号、名誉教授200というのは、 すごいことだろう、
 なぜ、こんな扱いしか世間はしないのか。」
―「ええ、前人未到です、 こちらの新聞では・・連日1面トップですし、
  特集号では、新聞全部がセンセイの 記事だけです・・・」
「ばか者おぅ!!!! これはうちの機関紙じゃあないか!
 世間での扱いが大事じゃ!!!!」

腹田は、今朝から青い顔をして読んだ一般紙のことを思い返した。
「でも、 今後出てくる週刊誌では、
 こんな小さな扱いには、ならないと思います・・」 と
もうしわけなさそうに弁解した。

「やはり、本物の博士号でないと、名誉つきの 博士号じゃあネ」と言った
友人の大学教授の言葉を思い知った。

―あの時も、 「せめて祝いのメッセイジを」 と ねばって、
  こちらの記者に書かせた記事を名前入り で機関紙にのせることを
  なんとか許してもらったのに・・・・・
―あのI教授の「不名誉な ことだが、友人の君に免じて許そう」
  ・・・という言葉を、勝ち取ったのに・・・


http://society3.2ch.net/test/read.cgi/koumei/1165216962/34-52
by eco_eco69 | 2006-12-22 15:00 | 小説『創価学会、崩壊』