人気ブログランキング | 話題のタグを見る

eco eco 五座三座 smw69.exblog.jp

以常見我故 而生恣心 放逸著五欲 堕於悪道中 我常知衆生 行道不行道 随応所可度 為説種種法 毎自作是念 以何令衆生 得入無上道 速成就仏身          南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経。


by eco_eco69

小説『創価学会崩壊(6)』 (2ちゃんねる)


第三章~決別(2)~


―「お久しぶりです、竹人先生」
「山本、さん・・・」 おもわず山本先生と言いそうになった。
「いったい、どうして・・・」
―「驚かれるのも、無理はありませんが、どうぞご勘弁を」
伸一は穏やかな顔でそういった。

竹人は、反学会系メディアの招待で
『創価学会被害者の会』に 参加したはずだったのである。

竹人は、何も言えなかった。
自分にたいして浴びせられた言葉の数々を返すことも出来なかった。

 『竹入義勝などという名前が出てきても
  「“そんな男、知らないし、関係ない”」 と、いう人が
  多いのではないでしょうか?
  「なにか、“吉野ヶ里遺跡”から出てきた 亡霊じゃないか?」
  ・・・と思う人がいるかもしれない』

秋月栄一の言葉である。

◆嘘八百の回顧録 ◆海外訪問の度に〝宝石漁り〟
◆異常な盆栽狂い選挙応援中に植木屋へ

正教新聞に書かれた溢れた、あの雑言・・・・
そして、勲一等への嫉妬・・・・

だが、竹人は何も言えなかった。
今日まで、全てを忘れたふりをし、隠居を決め込んできた。
しかし、これではいかん、声を発しなくては・・・
そう思って受け入れた誘いだった。

「今日は、竹人先生に おわびをしようと思ってお越しいただきました。
 正教新聞では、秋月どもが、止めろ! と 言うのに、
 まったくもって けしからん。
 竹人先生に対する誹謗中傷を続けまして
 私も、怒り心頭に きております。」 と、
伸一は、心から申し訳ないという風情で言い出したのである。

実際は、自分が正教新聞の記者に命令して、
秋月たち最高幹部を登場 させて
口汚く竹人や山友をののしったのが、四面の記事であった。

そんなことは、オクビにもださず、伸一は言った。
―「今回、その責任をとらせて、秋月を更迭しました。
  九州に左遷しました。」
「それで? まさかそんな世間話をするためにわざわざこんな…」
竹人は―「ペテンを?」の前で言葉を切った。

―「いや、私も学会に入って59年。来年は、60周年になります。
  私の3人の子どもたちは 学会二世の悲哀を感じてか、
  さんざん な ものです。
  宿業の巣窟のような状態でして。
  「創価学会の被害者の会」 にも、ひそかに入っているようなんです。」
伸一は、嘆息しながら 語った。
 
竹人は「この人は、何の狙いで、こんなことを?」と思い
伸一の 腹をさぐりながら聞いていた。

―「実は、長男の正弘は、私が嫁にしようと決めていた
  名通訳の矢蔵良子との縁談を親の押し付けだといって断り、
  周囲の反対を押し切って、学園 の教え子と結婚し、
  最初にできた子が大変な奇形障害児でして、
  「もう 子供をつくらない」と言っております。
  ある学園卒業生夫妻に命じて、引き取らせて育てさせており、
  戸籍上は、子なしです。

  次男の久弘は層化大学にいって、私が若かったら、結婚したかった
  熊田陽子を嫁にしてくれて将来を期待していたのですが、
  自分の子を 疑って、心身ともに病んで死んでしまいました!
  やはり、真言宗だった・・・ 先祖の害毒か・・・ 長男が立たない。

  その点あなたの家族は、福運がある。
  長男さんは、文科系の 層化大を止めてまで、
  私立の医学部を卒業されて立派なお医者さんに なられてる。
  娘さん夫婦も近所住まいで、
  それぞれ文京区西の豪邸に すまわれて兄弟仲もいい。
  あなたも、政治家として功績があり、 勲一等をもらわれている。
  うらやましくてしょうがない・・・」

「いえいえ、私は洸命党から、女房の装飾品代とかで
 横領で訴えられ ている身でして・・
 盆栽好きですら誹謗されてまして・・・」
竹人も、不思議な発言に対して、さぐるように言った。

―「ああ、あれも秋月がやらせたもので
  私は、その怒りもこめて秋月 をしかりつけ会長交代させました。
  秋月は、義兄の石川幸雄(城継) や義弟の
  石川幸志郎(元洸命党委員長)を使って、
  あなたの功績をなき ものにしようといろいろ工作していたようです。
  今回も、元学会の 子飼いの患部だった、太他・井下らを使って
  閑崎の追い落とし作戦を 実行したようですし、
  私を祭り上げて、すべて私の責任にします。」

竹人は、思った・・・ 
―この人が、こういう事を言う時は危ない。
  粛清された患部は、みんなこういう言い方をされて
  つい本音を 言い出した後、根も葉もないことを学会中に言いふらされて
  村八分、 窓際族に追いやられる。
  福島元太郎、原山高志、山友、石川幸雄(城継)、
  原山父夫、矢野純一郎、渡吾郎、藤川一正・・・ 
  挙げだしたらきりがない。
  
  最近のいじめ自殺なんか比較にならない。
  若い頃は、この手法で取立て の名人だったし、
  女子部のきれいどころをたらしこんだ。
  いや、 戸田先生だってそうだ。
  先生の側室だった森嶋貴美子にも取り入って
  戸田先生の身の回りをすべて、取り仕切っていった。
  ・・・で、先生の死後は
  先生の遺言を知ってるのは私だけという対応で、
  宗教的に層化を私物化した。

―「今、創価学会は、崩壊の危機にある」
伸一は、底冷えのするような 声で言った。
竹人の心の思いを見透かしたように言い方に思えた。

「それは、あなた自身が招いた道だ。
 御本尊模刻、自己本仏化、正本殿設立 による自己絶対化、
 会長簒奪、戸田先生利用の師弟不二、宗門からの破門・・・・」 と
竹人は思ったが、まあもう少し思いを聞いてみよう。

「それは、どういうことなんでしょうか?」
―「私の気持を理解してくれる人が 誰も居ない 
  戸田先生も居なくなった・・・ そして・・・ 」 と
伸一が切り出した処で、突然、息がつまり 伸一の目には涙すら浮かんだ
その姿に竹人は より一層混乱をし始めた

― 「今日は私と一緒に勤行をしてくれないか?」
伸一が竹人に告げると 、竹人は、尚更 混乱をし始めた

「私と勤行ですか?」

―「ああ そうだ。」 伸一は言った そして間髪入れずに次のことを言った
―「創価の本尊では、信用が出来ない 彼等は私を騙した
  だから今日は特別な方をもう一人お招きしている 
  彼を連れてきなさい!!」

伸一は側近に告げた後、暫くすると、お招きした相手が
とある物を丁寧に持ち込み
彼等が居る部屋へと入ってきた その姿に竹人はより一層驚いた!
「あ・・貴方は、確か・・・」

そう部屋に入ってきたのは、事もあろうか
日蓮正宗第67世を勤められた、あの日顕法主、その姿なのであった

竹人は、すばやく頭を回転させた。

最初に考え付いたのは、
この日顕法主が偽者であるのではということだった
だが、それではつじつまが合わない。
そこまでして竹人をからかうほど 山本は暇人ではない。

さらにいえば、そんな「スパイ大作戦」みたいな ばかげたことを
山本がやったと竹人が言いふらせば、
山本は再起不能とまではいえないにせよ
学会内部での立場は相当に悪くはなる。

そうかといって、日顕法主が本物であるとすれば 余計に解釈が困難だ
竹人は下手な事をせずに、この二人の様子をしばらくは見ようと決めた。

山本が全く信用できないのは当然である。
日顕法主が山本と共に現れるのは
いかに秘密の会合とはいえ理不尽である。
竹人が今回、御殿場へ足を運んだ目的は この二人との会見ではない。
簡単に言えば、呼ばれたから来ただけである。

しかし、竹人を呼んだ「彼」がここへ到着するまでには、
もう少し時間がかかるはずだ。
事前に聞いた話では、少々遅れるので
自分の別荘だと思ってくつろいでいてくれと 言われている。

一方、日顕法主も竹人の顔を見て内心驚いているのである。
山本の説明からは 重要人物としか聞いていなかった。

「な、なにを今さら…」 日顕は震える声を絞り出した。

あたりは重苦しい空気に包まれた。
竹入は息をのんでことの推移を見守っている。
その空気を破ったのは他ならぬ山本であった。
―「おい、ひとが こうまで言って頭を下げてるのに
  何だその言い草は!」
でっぷりと太った体から発せられた怒声は耳をつんざくほどの大きさだ。
縮みあがった日顕は萎れた体をブルブルと痙攣させている。

山本はさらに日顕に詰め寄った。
―「てめえなんざ!俺が小指ひとつ動かすだけで成仏させられんだぞ。」
いつのまにか屈強なキンコマンコ隊が日顕と竹入と取り囲んでいた。
ただ、この場で殺したり、傷つけたのでは
後々面倒なことは見え見えなので
「なんだね、その言い草は! 
 わたしはあなたの招きで勤行を上げに来たのだぞ」
日顕の反論は、山本を黙らせるには十分だった

山本伸一は、思った。

―先ほどは、戸田先生がおなくなりになった時のことを思い出して、
  つい 涙がでてしまった。
  あれだけ、好戦流布にはげまれた恩師なのに、成仏の相どころか、
  死相は地獄の相で苦悶の死だった。
  そんな所に、長男の正弘が、私を裏切って
  「層化中枢の暴露をしようとしている」と情報が入った。

今まで、私を裏切ったり、絶対忠誠をしなくなった幹部は
みな粛清できた。
福島元太郎や原山高志も、私に絶対忠誠をしてくれていたのに、
私が責任を宗門から追及された時に、いけにえにさしだして粛清した。
野中伊佐夫は政治すきだったが、
国会議員にされない方針とわかると、会長の座をねらいだした。
これにこりて、議員になりたい太他らは、そうそうに衆議院に追い出した。

―ただ、私に逆らって教え子と強引に結婚し、裏切ろうとしている
  長男の正弘だけは・・・ 粛正はデ・キ・ナ・イ。
  
―それにしても、私に絶対忠誠をしてくれた側近も 次々と若死にする。
  十条、広報局長の西口、中国長だった野間、沖縄・台湾総長のK。
  何がいけなかったのか・・・ 苦慮する。
  野中伊佐夫も、多田登紀子も 地獄の苦悶死だと聞いている。

―やはり、大石寺におわします
  三大秘法の大御本尊さまに勤行をして 出直すしかない。
  まずは、日顕ゲイカ、竹入の3人で勤行をしよう。

「ぜひとも日顕ゲイカ、竹入先生、私で 
 三大秘法の大御本尊さまに 勤行した上での お話にさせてください。」と
伸一は、お願いした。


人里はなれた場所での伸一の平身低頭の懇願に
摩訶不思議な空間に つつまれた。日顕ゲイカを導師に勤行が始まった。
左右に竹人先生と 山本伸一・・・

  「妙法蓮華経 方便品第二 爾時世尊 従三昧・・・・」

勤行が始まると、日顕ご隠尊ゲイカは、5座3座で行なわれた。

伸一は、長い長~い勤行に 足がしびれてきた。
時に腰を上げて 
もぞもぞと しびれをなんとかしないと 足に血のめぐりがいかない。
糖尿病にも悪影響をおよぼしそうだ。
―やはり、SGI用の勤行でないと 私には無理なのかも と・・・

普段 いかに、女性秘書グループや学会員たちに見守られて
師匠役を果たせていたかを 思い知らされるのであった。

―師匠役は、私には無理だった。
  やはり秋月にまかせておいたほうが 
  僧俗和合で うまくいっていたのかもなあ・・・ と思いつつ
戸田会長の将来見通し能力に 改めて感心するのであった。

ご隠尊ゲイカや竹人先生は、正座をして 
大石寺奉安殿にまします 大御本尊を思い浮かべながら
深々とした勤行を続けている。

警備に控えていたキンマンコ隊の一同は
マジかに見る伸一モゾモゾ 勤行に驚いている。
わがキンマンコ隊には 入隊できないレベルだと思うものも多数いた。
一部は、病気だし と 思ったり、何か深い意味があるに違いない と
先生崇拝の心を持ち続ける努力をする。

―昭和47年に、正本殿を300億の費用で安く作らせた。
 財務は400億 あったのをうまく運用した。
 三大秘法の大御本尊のうち
 題目と本尊は、大聖人みづから確立された。
 私が後一つの御遺命の戒壇を建立した。
 ・・・で、 私は、つい慢心で
 日蓮大聖人と同格のように錯覚してしまった。

伸一の回想は続いた。

―あの正本殿の時は、「これで財務は最後です。」
 「唯一の層化学会の使命の 正本殿の建立です。」と
 煽って当時の学会員の財産をすべてかき集めさせた。
 私も、図に乗って、慶讃委員会の席上で、
 当時の66世日達法主を多くの 面前で罵倒した。
 席の位置が日達ゲイカと同じだったので
 「私を誰だと 思っているのか!」・・・と。
 そして私を日達法主の上座にさせた。慢心だった。
 この勤行も日顕法主ようにするべきだったし
 罵倒することはなかった。

 私は、「これこそ大作、遺命正本殿の達成」と
 原山高志や福島元太郎 にあおらしたではないか。
 あの時もっとも忠実だった、福島・原山・山友 は、
 その中で苦悩して宗門にいってしまった。竹人までも・・・

 本仏のごとくふるまった罰だろう。私は除名され、権威の象徴だった
 正本殿も、結果として取り壊されてしまった。
 学会員の怒りが、私のほうに向きそうだったので、裁判で訴えさせたが
 すべて敗訴した。
 100億ねぎったので、もうさびや、雨漏りで寿命がきていたらしい。

 秋月や野崎らに
 「山友、竹人なんか、盛況新聞で層化をあげて打ち首 獄門にすれば、
 造反者も出なくなるし、組織も固まりますよ。」
 「なあにうちの組織力でやれば、
  そのうちお山にはぺんぺん草がはえて きますよ。」と いっていたのに
 いっこうにそうならないではないか。
 むしろ、私の信頼する側近が次々と打ち首・獄門状態でないか。
 福島も西口も野崎も野間も、次々若死にではないか!
 多田登紀子まで・・・・

 戸田城聖先生も、かって大荘厳懺悔を大御本尊にされた。
 価値論の大善生活の中に御本尊を入れられて
 催尊入卑した法罰を 感じられたからだ。
 篠原善次郎に書かせた「生命革命」にも載せた。

 私も、大荘厳懺悔をして、戸田先生をまねて、学会再生をはかろう
 ・・・とした矢先に、外国のCIAからも攻撃されたりする。
 目黒区の 不祥事はまだ小さいが、
 今後もっと大きな案件がでてきかねない。
 秋月は大丈夫か? どうか、秋月まで造反しないように祈ろう。

 それにしても足が痛い・・・ いつも椅子に座ってたから。本幹でも…

題目をあげながら、山本はふと思った。
―たしかに今、自分はピンチにある。
 だが同時に大きなチャンスをつかんでもいると…

伸一はいつもの腹黒い策謀に耽り始めた。
こればかりは死ぬまで治らない彼の特性だ。

―秋月も神崎も、もはや自分に対抗出来ない。
 学会外はどうか?
 日顕は目の前にいるが この男はもう脅威にはならない。
 政界も我が手の内だ。安達総理のような小者に何が出来る。
 民衆党の大沢は恐れるに足りない。
 マスコミが騒がしいが、対処の方法は無限にある。

山本は無言だが表情が緩み、口元には笑みの雰囲気さえ漂っていた。

それを見ていたのが竹人である。 ―山本の表情、人間の表情ではない。
政界では多くの怪物を 相手に渡り歩いてきた竹人であるが、
山本のこの表情は竹人の脳を揺さぶり、心臓から熱を 奪った。
冬だというのに汗が流れるのを感じる。

だが、山本の自信とは裏腹に、下界では危機がさらに高まりつつあった。
関係者それぞれが 事の真相に気がつき始め
それぞれに動きを始めだした


http://society3.2ch.net/test/read.cgi/koumei/1165216962/104-154
by eco_eco69 | 2006-12-19 15:00 | 小説『創価学会、崩壊』