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以常見我故 而生恣心 放逸著五欲 堕於悪道中 我常知衆生 行道不行道 随応所可度 為説種種法 毎自作是念 以何令衆生 得入無上道 速成就仏身          南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経。


by eco_eco69

小説『創価学会崩壊(7)』 (2ちゃんねる)


第三章~決別(3)~


洸命党の井下副代表は東北新幹線で仙台へ向かう途中であった。
その日のグリーン車は 乗客が少なく、井下は眠気を感じていた。
大宮駅を過ぎたあたりで井下の携帯が振動した。
太他代表からの着信である。小声で返事をした
「太他さん、今新幹線に乗ってまして・・・」
―「話が長くなる、緊急なんだ」太他代表は言った。

井下は席を離れデッキに立ち太他と会話した。
会話の内容はともかく結論はこうである
「今すぐ信濃町に戻れ」

井下は秘書らに「急用だ」と声をかけ「東京へ戻る」と宣言した。
新幹線はまだ埼玉県内を 走っていたが、
電光掲示板には「次の停車駅は仙台」と表示されている。
国会議員とはいえ 新幹線を無理矢理止めるわけにはいかない。
刻々と時間は過ぎる、のどかな田舎の景色に
焦りを感じずにはいられなかった。



その頃 田園都市線の二子玉川駅で
上尾事件顔負けの暴動が起きてしまった
否、陰惨きわまる最悪の事態だろう
朝から田園都市線をはじめ
大井町線、東武線など 終日に渡ってダイヤが混乱してしまった
また この煽りで渋谷駅や永田町の駅でも、
二子玉川駅同様暴動が起きてしまった
原因は、そう・・・あの「女性専用車両」である

二子玉川駅では人があふれかえるホームから数人が転落、
運悪く滑り込んできた電車は
それらの人々をひいて血まみれの大惨事となった。

暴徒と化した人々が電車に放火 駅員は袋だたきにされるか、逃亡。
どさくさに紛れて強盗暴行が横行。

この暴動は東急沿線の各駅に伝わり、
駅や電車の窓ガラスは叩き壊され、
通常の客まで 暴動に巻き込まれたため怪我人が続出。
警視庁と神奈川県警は機動隊のほか多くの警官を 送ったが、
東京と神奈川の境界付近では管轄の違いによって連携がうまくいかなく、
それ どころか警官同士の争いが始まり
神奈川県警が警視庁へガス弾を打ち込むという珍事が発生。
警視庁側も負けてられるかとガス弾で応戦。

消防隊はその煙を見て火災発生と誤認。
ポンプ車数台で勢いよく放水。
怒り狂った警視庁と 神奈川県警は装甲車両で消防車に突撃し、
警察と消防が殴り合いを始めた。
そんな中を逃げまどう 東急の職員は制服姿のため、
両者から敵と認定されて半殺しにされた。



洸命党の井下副代表は、仙台であたふたと新幹線をおり
向かい側の上りホームで やってきた「ひかり」に乗った。
「ふう…」

井下副代表は車掌に声をかけた
「東京まで指定席を、議員パスだけど」
車掌は冷静に
―「お客さん、この列車は臨時列車の『ひかり』号です、
  東京へは行きませんが…」

井下副代表の血圧は50下がった。
「な・・なに!? 確かに東北新幹線に『ひかり』は無いが/・・・」
―「ええ、観光用の企画列車『ひかり』号です。
  黒毛和牛の『ひかり』が一等賞になった記念で。」
「まあいい、次の駅で乗り換える。次はどこに止まるのか?
 福島?宇都宮?」と井下
―「いえ、終点のいわて沼宮内まで止まりません」と車掌
「なんだ、その嫌がらせか、そんな中途半端な新幹線を走らせるな」
―「お客さん、ですから臨時列車なんです」
車掌は子供を諭すように話した。



拡大する東京南西部の大暴動。渋谷周辺の混乱も大きくなってきた。
それにしても凄惨な絵図である。
鼻や耳にピアスを5つも付けてタトゥーまで入れている若者が、
どのような経緯か知れぬが、
スーツ姿の冴えないオヤジ数名にリンチされているのである。

そんな渋谷の駅に偶然居合わせたのが失意の青年、弓田君である。
彼は初め不可解な暴動に 動揺するだけであったが、
勘の良い彼は数分で事態を理解し、日頃の鬱憤を晴らそうと
消火器を抱えて「女性専用車両」に突入。
「女ばかり優遇するな!」
「政府はカルト宗教に 動かされている!」
「このままでは我々普通の男は永遠に奴隷待遇だ!」などと
矢継ぎ早に 扇動を開始した。
目に付いた消火器をぶちまけ、警報ボタンを押しまくり
「世の中をぶっ壊そう じゃないか」と絶叫した。煽るだけ煽っておいて、
弓田はあっさり自動車を強奪して逃亡した。

弓田の扇動の効果もあり、渋谷の混乱に拍車がかかった。
警官隊は密集体系で自らを守るのが 精一杯である。
空にはテレビ局のヘリコプターが飛んでいる。
この混乱を空撮しているのである。
109は炎につつまれ、各所から煙りが上がっている。
ハチ公までも誰の仕業か居なくなった。


そんな地獄絵図を大画面テレビで
にこやかに眺めている者が居る。安達総理である。

―もしかしたらチャンスなのかもしれない

統逸協会ブレインと安達総理が
この時 師弟不二の共感を感じ得たのであろう
安達総理は すかさず秘書側近等に命令を下した
「おいマスコミ各社に連絡しろ そして各野党にも連絡しろ!」

この一言が一因で、その後の選挙で大敗北し 洸命党が分裂
しかも その洸命党が山本伸一から三行半の破門を呼び起こすとは
安達も予想外で、あっただろう



その頃 東京、信濃町本部ではTVの状況を見て 慌てふためいていた
この模様は、二子玉川で取材をしていた
テレビ参詣のスタッフによってスクープされてしまい
おめざめTVの段階から急遽、緊急スクープとして危険な状況の中
CMなしのまま実況中継が開始されたからである

しかも番組の途中で 司会者が「生まれてすみません」と言う題字の
遺書らしきものを発見し 人身事故の陰に自殺が絡んでいた事も判明した 
またその遺書の内容には

近年に渡る女性達の横暴さや
「ピトケアン島」の方程式などを 刻々と綴った文章で構成され
最後に 「もう男性なんか要らないでしょう、妻にもお詫びします
 生きててスミマセンでした 罪を償って自殺します」 と言う文章で締め
それに感動したのか如何かは存ぜぬが
思わずレポータが涙ながらにその手紙を読み上げてしまったからだ

しかも、その中には 女性専用車両の事も批判されていた

この後 レポーターが普段の鬱憤が魂っていたのだろう
「人権とは何ですか? 男性だって人間ですよ」と
感情論に至ってしまい 滅茶苦茶な発言が飛び出してきたのだ
その中で洸命党の批判が公然と出てきたのである
「お前等は精神的な苦痛を与えて なぶり殺す殺人者同然だ!!」

更にMHKは渋谷が近いせいか 
「暴動が渋谷でも起こった」 という一報を聞くと
すぐさま取材体制に入り、朝の連続ドラマが始まった頃には
その番組を急遽打ち切り緊急中継に変わった 
その際、暴動の原因が「女性専用車両が発端」と報じてしまったからである

これを朝から見ていた太侘は 不味いと感じたのか
洸命党全員を 急遽招集し 対応する事になったのである

「この緊急時に井下との連絡が取れない・・・」太侘はあせっていた
議員全員が信濃町に来ているのに 彼一人だけ来ないのである

彼は仙台に行く予定だったようで
その途中で「戻るよう」指示を出したが 時すでに遅く、
どうやら大宮を過ぎ乗った新幹線が仙台まで止まらなかったようだ
その連絡だけは来た ・・・が 
そうだとしても そろそろ戻っても良い頃ではないか!!
第一報を井下に報告してから既に4時間は経過している・・・
「一体、奴は何処を ほっつき廻っているのか?
 混乱しているから来れない状況なのか?」

その頃、東京は 突如、戒厳令がしかれ、
自衛隊が出動する事態になっていたからである 
しかし、その一報は、本来、自民党の方から来てもおかしくなかったのだが
太侘がそれを知ったのは なななななんと MHKのTVであった
「裏切られたのか?」 太侘はそれを直感した
まるで社会党の町川総理のような四面楚歌を喰らいながらも
太侘は井下の携帯に連絡を入れた



民衆党本部。大沢代表と渡辺顧問、鳩川幹事長が座っていた。
他の幹部は都内の混乱に 巻き込まれて連絡も途切れ途切れだ。
三名の他、議員、秘書らがテレビをにらんでいた。
そんな所に官邸から電話があった。
安達総理の意を受けた青本参議院会長からである。
大沢代表は不在という事にして、電話は渡辺を受けた。

電話の後、三名の顔は深刻になった。
―政府は洸命党を切り捨てるのか・・・・

幹部が集まってからコトを決するという方法もある。
だが、今の時間は一時が値千金だ。
幹部が集まるのを待てば、機を失う。
それに大沢の腹の中には
「余計な連中が集まれば
 集まるほど、この党は何も決めることが出来ないだろう。」という
読みもある。
「鳩川さん、政局に備えて各県の県連に連絡を。実弾の点検も」



信濃町では、この状況に腹田はいらだっていた。
判断を仰ぐべき山本名誉会長は 行方不明である。
学会幹部専用である伊豆の別荘へ行っているとの話だが、
全く連絡が 取れない。
党の太侘代表は
「自民党の様子がおかしい」と言うばかりで、ただ混乱しており
あまりのふがい無さに思わず怒鳴り声で質問をすると
泣き出す始末である。

イライラしながらテレビを観ていた。
お台場テレビにチャンネルを変えた腹田は
特番のテロップを見て椅子から転げ落ちた。

「洸命党-北朝鮮にマカオの銀行を通じてテポドン開発資金提供発覚」

そんなバカな話があるか!と思いつつも、
無いとは言えない・・・と思う腹田である。
それにしても、異常なまでに克明な証拠が展開されている。
誰がタレ込んだのだろうか。



萎びた陰茎に口唇愛撫を続けている 
高畠F部長に山本は罵声をあびせた。
「馬鹿!ウスノロ!もっと若いのはおらんのか!!」
あいにく女子部の幹部は一連の騒動で皆出払っていた。
いつもセックスまで含めたサービスをしてくれる
第一庶務が機能しないことに山本は苛立っていた。

彼は、先程、第67世日顕法主御陰尊迎下と竹人との
勤行と唱題で行なった末 何か湧き出る生命力をえたのであろうか?
彼には物足りなさを感じていたようだ

高鼻もこの時 自分の虚しさ否、嫉妬すら覚え始めだしたのである
―私は、コレまで成仏を願い身を粉にして一生懸命信心をしてきた
 そして信心の為なら不借身命にならなければいけないと思って
 先生にお仕えさえしてきた 
 ・・・が、その末こんなザマである それでも成仏のためなら 
 …と思い尽くしたのに、薄汚い畜生の扱いをして・・・

女とは恐ろしいものである それまで天界の衆生で喜ぶ余り
二乗になってしまい食法餓鬼に陥りやがて三悪道、四悪衆に陥るのである
しかも山本は高鼻に言ってはいけない暴言を吐き出したのだ

「お前の信心なんか 26で散った嵐山春子に比べたら ちっぽけなもんだ!
彼女こそ 女性の鏡だ!母だ!竜女だ! 
お前なんか!!女の衣を着た薄汚い畜生だ修羅だ!
俺の力で地獄に堕ちろ!糞ババァー
用が済んだらとっとと俺の前から消えうせろ!!
おい!こいつを追い出せ!!」

すかさず山本伸一はVIPを呼び高鼻を強制的に羽交い絞めにし
泣きじゃくりながらも 御殿場の別荘から追い出されたのである。

高鼻は泣きながら・・・御殿場の街を歩いた 
―また、あの娘とあたしが比較された・・・ 
 峰子と言う婦人がいるのにも関わらず
 どうして先生はあの娘を何時も持ち出すのだろう・・・

確かに嵐山春子の功績は山本に賞賛されるほどの事をしたのだろう
何せ自ら肺病だったのにも関わらず山本伸一に仕えて来たのである
それも自ら・・・


何せ彼女は山本が昭和32年に牢獄へ入った際
自ら「自分が代わって牢獄に入る」と、手紙を書いていた
彼女は山本を愛していたのである

また亡くなる1ヶ月前にも東京へ上京した際
山本に一目会おうと肺病で苦しかったのにも関わらず
学会本部をうろつく行動に出ている
しかも彼女は幹部が説得したのにも関わらず 一歩も引かなかった
「私は山本先生にどうしても会いたいんだ!山本先生と話がしたいんだ
私はそれだけでいいんだ!」
彼女の心は肺病だったのにも関わらず
何処からそんな力が涌いたのだろうか
泣きながらもヒステリック状態になっていたようである

結局、彼女は周りに居た北海道の女子部達に諭され
泣く泣く上野から汽車で北海道へ帰ったのだ

その一ヵ月後彼女は他界した・・・


そんな話を山本は高鼻に話していたのである
高鼻はその嵐山春子の事を思った
―私だって嵐山と同じ位 山本先生を愛したんだ尽くしたんだ
・・・にも、関わらず・・・ 嵐 山 に 奪 わ れ た 

女の愛は恐ろしいものである 
コレまでの愛が嫉妬や怨憎会苦に変わってしまうのである
とうとう嵐山にも嫉妬を感じはじめ 
それはやがて復讐となり山本を貶めてやろうと言う
修羅の心が湧き出し踊り始めたのであった

彼女はすかさず「秋月」の携帯に電話を掛けた
「もしもし・・・」

http://society3.2ch.net/test/read.cgi/koumei/1165216962/155-182
by eco_eco69 | 2006-12-18 15:00 | 小説『創価学会、崩壊』