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以常見我故 而生恣心 放逸著五欲 堕於悪道中 我常知衆生 行道不行道 随応所可度 為説種種法 毎自作是念 以何令衆生 得入無上道 速成就仏身          南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経。


by eco_eco69

【御書の要】立正安国論を学ぶ【日蓮仏法】(18)        せいきょう夕刊編

― 立正安国論(9) 原文 ―


客則ち席を避け襟を刷ひて曰く

 仏教斯れ区にして旨趣窮め難く
 不審多端にして理非明らかならず。
 但し 法然聖人の選択 現在也
 諸仏・諸経・諸菩薩・諸天等を以て捨閉閣抛に載す。
 其の文顕然也。

 茲に因って聖人国を去り善神所を捨て
 天下飢渇し世上疫病す。
 今 主人 広く経文を引いて明らかに理非を示す。
 故に 妄執 既に飜り 耳目数朗かなり。

 所詮 国土泰平天下安穏は
 一人より万民に至るまで好む所也、楽ふ所也。
 早く一闡提之施を止め、永く衆の僧尼之供を致し
 仏海の白浪 を収め、法山之緑林 を截らば
 世は 羲農之世 と成り 国は 唐虞之国 と為らん。


主人悦んで曰く

 鳩化して鷹 と為り、雀変じて蛤と為る。
 悦ばしい哉。
 汝蘭室之友に交はり 麻畝之性と成る。

 誠に其の難を顧みて専ら此の言を信ぜば、
 風和らぎ浪静かにして 不日に豊年ならん耳。

 但し、人の心は時に随て移り、物の性は境に依て改まる。
 譬へば 水中之月の波に動き、陳前之軍の剣に靡くが猶し。

 汝当 座に信ずと雖も 後定めて永く忘れん。
 若し先づ国土を安んじて現当を祈らんと欲せば
 速やかに情慮を回らし急いで対治を加へよ。

 所以は何ん。

 薬師経の七難の内五難忽ちに起り二難猶お残せり。
 所以、他国侵逼の難・自界叛逆の難也。

 大集経の三災の内、二災早く顕れ一災未だ起こらず。
 所以、兵革の災なり。

 金光明経の内 種種の災過 一 一 起ると雖も
 他方怨賊侵掠国内、此の災未だ露れず、此の難未だ来たらず。

 仁王経の七難の内、六難今盛んにして一難未だ現れず。
 所以、四方賊来侵国の難也。

 加之、国土乱れん時は先づ鬼神乱る。
 今此の文に就いて具さに事の情を案ずるに
 百鬼早く乱れ万民多く亡ぶ。
 先難是れ明らかなり。

 後災何ぞ疑はん。
 若し残る所之難、悪法之科に依て竝び起り競ひ来らば
 其の時何が為さん哉。

 帝王は国家を基として天下を治め、人臣は田園を領して世上を保つ。
 而るに他方の賊来りて其の国を侵逼し
 自界叛逆して其の地を掠領せば
 豈に驚かざらん哉、豈に騒がざらん哉。
 国を失ひ家を滅せば何れの所に世を遁れん。
 汝須らく一身之安堵を思はば先づ四表之静謐を祈るべき者歟。

 就中、人之世に在るや各後生を恐る。
 是れを以て或は邪経を信じ、或は謗法を貴ぶ。

 各是非に迷ふことを悪むと雖も猶お仏法に帰することを哀れむ。
 何ぞ同じく信心之力を以て妄りに邪義之詞を宗めん哉。
 若し執心飜らず、亦曲意猶お存せば
 早く有為之郷を辞して必ず無間之獄に堕ちなん。

 所以は何ん。大集経に云く

  若し国王有り無量世に於て施戒慧を修すとも
  我法の滅せんを見て捨てて擁護せずんば
  是の如く種うる所の無量の善根悉く皆滅失し
  乃至、其の王久しからずして当に重病に遇い
  寿終之後大地獄に生ずべし。

  王の如く 夫人・太子・大臣・城主・柱師・郡主・宰官も
  亦復是の如くならん。


 仁王経に云く
  
  人、仏教を壊らば復孝子無く
  六親不和にして 天神も 祐(たす)けず
  疾疫悪鬼日に来りて侵害し 災怪首尾し、連禍縦横し
  死して地獄・餓鬼・畜生に入らん。

  若し出でて人と為らば兵奴の果報ならん。
  響きの如く影の如く
  人の夜書するに火は滅すれども字は存するが如く
  三界の果報も亦復是の如し。


 法華経第二に云く

  若し人信ぜずして 此の経を毀謗せば 
  乃至 其の人命終して 阿鼻獄に入らん。


 又 同 第七の巻不軽品に云く

  千劫 阿鼻地獄に於て大苦悩を受く。

 涅槃経に云く

  善友を遠離し正法を聞かずして悪法に住せば
  是の因縁の故に沈没して阿鼻地獄に在りて
  受くる所の身形、縦横八万四千由延ならん。


 広く衆経を披きたるに専ら謗法を重んず。
 悲しい哉、皆正法之門を出でて深く邪法之獄に入る。
 愚かなり矣。

 各悪教之綱に懸かりて鎮えに謗教之網に纒はる。
 此の朦霧之迷ひ、彼の盛焔之底に沈む。

 豈に愁へざらん哉。
 豈に苦しからざらん哉。

 汝早く信仰之寸心を改めて
 速やかに 実乗之一善 に帰せよ。

 然れば則ち三界は皆仏国也。
 仏国其れ衰へん哉。
 十方は悉く宝土也。
 宝土何ぞ壊れん哉。

 国に衰微無く土に破壊無くんば
 身は是れ安全にして、心は是れ禅定ならん。

 此の詞此の言信ずべく崇むべし矣。



― 解説 ―

【現在也】
現に在りということで、明かであるとの意。

【妄執】
迷妄な執着。
これまで、ただ盲目的に念仏宗がありがたいと思って信仰してきたこと。

【仏海の白浪】
ここでは、法然および浄土宗の僧等、諸宗派の者。

【法山の緑林】
これも、法然および浄土宗の僧等、諸宗派の者をさす言葉。

【羲農の世】
中国上古、伝説時代の至徳の聖王とされる伏羲
神農の世を、併称して羲農の世という。
この時代は、天子である伏羲、神農の徳がよく万民に徹底し
人びとは安穏に生活に打ち込むことができたばかりでなく
災害も起こらず、理想的な時代であったとされる。

【唐虞】
唐堯、及び虞舜のことで、中国上古の伝説時代の王。
日月星辰の運行をもとに暦を作り
大洪水を治め、大いに善政を施した。 

【鳩化して鷹と為り】
鳩と鷹、雀と蛤の譬えは、
ともに物が大きく変化することをあらわしたもので、
出典は礼記の月令篇にあり、中国古代の説話と思われる。
ここでは、客がこれまでの謗法の執着を捨てて
主人の正しい教えに従うようになった、
その変化を指摘したのである。

【蘭室の友】
高徳の人の意。香りの高い蘭の花のある室にいると
その香りが身休にしみてくることから
高徳の人と交わって感化されること。

【麻畝の性】
麻畝とは麻畑のこと。
蓬のように、真っ直ぐに伸びない草でも、麻畑に生えると
まわりの麻に支えられて、真っ直ぐに伸びる。
このことから、邪法を信じて誤った考え方に陥っていた者が、
正しい仏法を信じ、
すぐれた思想をもっている人と交わっていると
感化されて正しい仏法、思想を持つようになることを譬えたもの。

【其の難を顧みて】
「邪宗による数々の災難をふりかえってみて」の意。

【不日】
日ならずして、すみやかに。

【物の性は、境に依りて改まる】
物の性質はその置かれた環境、客観的条件によって変わる、との意。
ここでは、客がいまは主人の言葉に心服しているが
やがて時がたち、あるいは謗法の者のなかに戻っていくと、再び邪義に染まって
いまの正義を忘れてしまうであろう、と心配している。
 
【六親】
父、母、兄、弟、妻、子。

【天神
天、竜、夜叉、乾闥姿、阿修羅、迦楼羅、緊那羅、摩羅伽の、いわゆる八部衆をさす。

【千劫】
「一劫」とは、「千五百九十九万八千年」。千劫はその千倍で、とてつもない長い間の比喩。

【実乗の一善】
実乗とは、実大乗すなわち法華経。



(参考資料)
http://park5.wakwak.com/~soka/risshou.htm
http://www.sattva.jp/data/g-list2.html

(関連スレ)
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/koumei/1131439444/


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by eco_eco69 | 2007-07-04 20:13 | 立正安国論