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以常見我故 而生恣心 放逸著五欲 堕於悪道中 我常知衆生 行道不行道 随応所可度 為説種種法 毎自作是念 以何令衆生 得入無上道 速成就仏身          南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経。


by eco_eco69

序章: ~群衆~


昨日から降り続いた雪は、どうやらやんだようである。
東京、信濃町。
今年は例年になく雪が多い。
山本伸一の執務室からも、 月明かりの中に白く埋もれた東京が見える。
時刻は23時を過ぎていた。

「いつの間にか、ずいぶん遠くに来てしまったな・・・」と、
山本はつぶやいた。
つぶやいてから 少し気障だったことを恥じた。
「まあ、いい。 小さなコトを気にしてこなかったから、いまのオレがいる。」

この雪にもかかわらず
何万とも分からぬ群衆が、 創価学会本部を取り囲んでいた。
みな、あの記事を読んだのだろうか?
窓の外からは、山本への罵声が聞こえてくる。
「金返せ!」「クシジジイ!」「センセー、死んじまえ!」
学会本部はもぬけの殻である。
多くの本部職員は、危険を察知して、逃げた。  伸一を置いて・・・・

伸一には帰る場所がなかった。
―クソジジイ か・・・
自分に与えられたどんな称号よりも、 ふさわしいような気がしていた。



不意に、胸に激痛が走った
手を当てると、真っ赤な血潮で掌が紅に染まった
「この俺を慰める奴はもういない・・・!」
昔のへヴィメタルのワンフレーズが不意に浮かんだ

執務室の玄関には、血走った顔の山友がいた
手には拳銃を持っている。 伸一は撃たれたのだ

「ヘヘへ先生。一緒に 堕地獄 しましょうぜ・・・」
山友は、昔から相変わらずの薄気味悪い ごま塩頭を
揺ら揺らさせながら、こっちへ近づいてくる

本部前 で 騒いでいる会員や、騒ぎを聞きつけてやってきたマスコミ
抗議の右翼団体も
この 二人の最期の対決 には、気づいていないようだった

・・・・と、そこへ
山本を救うべく、賀状会の精鋭部隊 五十人ばかりが
必死の形相で山友との間に割り込んできた。
「先生を撃つなら 我々から撃て!!」と、口々に叫んでいた

だが、山本は静かに言った。
「君たちはまだ若い これからの人達だ
これも我が身から出た錆び 潔く死んでしまおう」
…と言いつつ、本能的に後退りする山本だった。

後ずさりする山本は、足元にあったものに気付かず
つまづいて 後ろ向きに倒れてしまった。
寄る年波には勝てないのか?
 
「う ぎ ゃ あ ー 助けてくれ!」
胸と後頭部から血を流しながら叫んだ。
「高等部が危ない・・・」 などと、意味不明の言葉も はいた。
いつもの指導癖が出たのかもしれない。
山友の撃った弾は、山本には当たらず、後ろの壁にあったたのに、
なぜか ショックをうけたとたんに 
昔 わずらっていた 肺結核の症状が 急に出て
胸の鮮血に なったのだった。

「おどして改心させようと思って、玉を はずした のに、
肺病病みが再発するとは・・・・ なんと運の悪いやつだ。
題目・勤行をさぼっているのではないか?」
山友は、思わずつぶやくと、拳銃の銃口を、床に向けた。

賀状会のメンバーが言った。
「撃つな!」「撃たないでも 先生の命は長くない」
「われわれも、魔に殺された仏という汚名を師匠にかぶせたくない。
ニセモノだったと後世まで言われてしまう。」「せめて自然死を!」

山友は言った。
「魔とはなんだ。俺のことか? 仏とは、山本伸一のことか?
まだ、お前たちは、マインドコントロールされているのか?
今日の夕刊の記事で、山本の隠し財産が3兆円ほど、
ブラジルやアメリカ の銀行にあり、摘発されたのを知らないのか?
みんな、お前たちの財務 の上がりだ。元の 中道 の証言まで載っている。
アメリカCIAも動きだしているのだ。 他にも・・・」
池田仏論で ミソをつけたことも知らない 賀状会のメンバーは
息をのんだ。


山友が、3兆円の隠れ財のあと
「他にも・・・」と、言いよどんだ話は、何か?
実は、200*年の、正月 伸一の長男 正弘が
「次男の死因は、山本伸一への 仕返しの自殺だった。」と
告発するという伝聞が 週刊新海という雑誌に載り、
それを読んだ 地方幹部や秋月元会長が、正弘氏に確認したら
「私自身が正月に なったら
さまざまの犯罪・悪事をすべて告発する」ということが
明らかになったのであった。

本部の職員の多くが去り
いまや 数万の抗議の群集に取り巻かれた本部。
そのなかで、山友と 伸一の直接対決。賀状会50人あまり。
山友は、つぶやいた。
「俺が告発した時には、少しの地震だったが
正弘の告発は、メガトン級の激震となったようだ。」

次男の久弘の子どもの件だった。
久弘の嫁になった陽子は、もともと
層化大学時代に 山本伸一のお気に入りの学生だった。
大学内の創立者専用 特別フロアにも
陽子だけは自由に出入りを許可されていた。

陽子だけは
「伸一の特別教育を受けているのではないか?」と
同級生からの羨望 の的になっていた。
その後、伸一のすすめで 陽子をめとった久弘。
将来 層化学会を伸一の後をついで会長になる と 衆目が集まり
得意の絶頂の 久弘。
皇室並みに ご学友グループをつくり、エリート集団と呼ばれた。

見目麗しい陽子との 新婚生活、そして長男の誕生。
・・・が、変な噂があるので DNA鑑定してみた 長男 大城が、
なんと 自分の子でなく、兄弟だったとは!

閑話休題…
それも その筈 山本伸一は、
不出生の大いなる覚醒者 と言う 呼び声にも拘らず、
ダライ・ラマの生まれ変わり伝承、
あるいは、また輪廻転生の妄想 に取り付かれて、
我が身絶える前に 観世音菩薩の子 として、
この世に再び生まれ出ることを念じていた。

山本は、日夜観世音菩薩像に向かい
我が陰茎を擦り立て、精を発していたのである。

衝立の陰から、山本の様子をジッと見ていたのは、
山本お抱えの A医師だった
A医師は、かねてから
山本の不行跡の尻拭い、つまり 堕胎をさせられていたのだ)

は山本の陰茎から ほとばしった、
栗花の香り臭う精液を 素早く ピペットで吸い取り、
そのまま 何処となく 立ち去ったのである

実は、が行った先の別室には
うら若き女性が下半身を晒し、膝を 立てて
無防備のまま横たわっていた
はピペットの先端を女性の股座に差し込み、
精液を膣内に注入した のだった

山本は 「己の信念で精を飛ばし、我が分身を作った」 と
確信するに至った



「フォッフォッフォッフォッ、メガトン級の激震とな。」

山友の台詞が終わるのを「待ってました」と ばかりに、
不適な笑い声とともに
山本伸一はユクリとその体を起こした。
そうして地獄の羅刹みたいな形相で言い放った。
「この世の全ての因果律を超越しているこのワシが
息子の 自殺如きに驚くものか!!
確かに久弘の嫁を孕ませたのは このワシじゃが、
それは 決して 凡夫どもの為し得る仕業ではない 
奇跡なのじゃ
ワシは交接などという 動物的手段に寄らずして
ワシの 法力で子を成したるからじゃ アッハハッハッハッハ」
山本は喉チンコもあらわに馬鹿笑いするのであった

…と そのとき
賀状会の精鋭達の間から、唸るが如く吼えるが如く 湧き上がる
『キンマンコ~キンマンコ~』の声明
おおっ、これこそは、
瓦解淫の中でも、賀状会にだけに 伝承された と 謂れの ある秘儀・・・・
―聞く者全てに対してその肢体の自由を奪い、
論理的思考を停止させ、茫然自失の境地に追い込む
という、門外不出の荒技ー『輪唱キンマンコ』だァ

さすがの山友も、手にした拳銃をバッと投げ捨て
「それだけは止めてくれエー」と 頭を抱え込んで ひれ伏すのだった
これは一体どうしたことなのか?

山友は引き下がったものの、学会本部を取り囲む群衆は数を増していた。

何故、このような事態になったのだろうか?
山本は窓の外に回想の思いを見ていた。
連立政権の崩壊 国会証人喚問、相次ぐスキャンダル、
次々に寝返る幹部達…

何もかもが悪い方向へ動き出した
動きが始まってからは 一瞬だった。



やはり、ここまでにいたるきっかけは、昭和52年ころに、宗門と別れるべく
巧妙に宗門を怒らせて、わが層化学会と手を切るように
あちらから動き出す ように 仕向けたことだろうか?

十条と山友の進言があったので
目の上のタンコブ宗門から、うまく破門 させた。

あの謹厳無比の十条は、58の若さで学会会長時に 突然死し
山友も、私を裏切り キョウガク部長 原山まで道連れに 
反旗をひるがえした。

それにしても、 私の側近は、身近になると
次から次に私への憎悪をつのらせる。

私の味方は、私の唯一の金言だと認める「キンマンコ」を
『キンマンコ~キンマンコ~』 と 熱唱してくれる賀状会の精鋭と
私と結ばれたことのある女どもだけだ。

いや、結ばれたのに私を訴えた女が北海道に一人だけ出た。
「宗門はC作戦で 好戦流布に功績のある わたしを切り捨てた」と、はやし立て、
ニッケンのご本尊をひそかに回収して
学会にい続けさすことに成功していたのに。

だが、頼りにしていた次男の久弘は、20台で若死にし、
なんと、 まさかの長男の 正弘まで 私に反乱しようとしている、、。
これは、夢ではないか。事実なのか、小説なのか?

http://society3.2ch.net/test/read.cgi/koumei/1165216962/1-19




【注釈】
A医師

未確認情報だが A医師とは
ミドリ成約血液製剤事件で有名な安倍氏であり、
山本の宿敵で安部Nと多少のつながりがあるかも…

つまり、葬化に混乱をもたらすために送り込まれた”草”が
A医師なのである
# by eco_eco69 | 2006-12-26 15:00 | 小説『創価学会、崩壊』

第一章: ~常勝~


その前年の秋、バブル後
異例となる 5年間の長期保守安定政権を維持した
小林順一郎首相が退陣した。

小林は官邸を去るにあたり、伸一を信濃町に訪ねた。
次期総理候補と目される官房長官、安達新造を連れていた。

ちなみに、この安達は、伸一とも親交のあった 峰総理の孫であり
その父 安達慎太郎は 太石寺を訪ねたこともある。
「山本先生のおかげで、私も5年間総理を全うできました」
小林は安楽椅子に腰掛け、葉巻をふかせる伸一に頭を下げた。

「あとは安達君に任せたいと思います。
どうか、山本先生のお許しを頂きたく参上しました」
―「ホッホッホ、安達君のことはよく知っていますよ」
伸一は葉巻を置いて、答えた。「いいでしょう」

安達は頭を下げた。「ありがとう、ございます」
―「ただし、条件がある」
「なんなりと、申しつけ下さい」 安達は、その姿勢のまま答えた。
―「国連中心主義を維持すること、そして憲法改正は慎重に行うこと」
「かしこまりました」
―「そして・・・」と、伸一は 安達の肩を掴んでいった、
―「私はノーベル賞が欲しい。努力して、頂きたい」
「かしこまりました」 安達は答え、そして付け加えた。
「その代わり、どうか恍瞑党支持者の
 積極的な選挙協力をお願いいたします」
―「努力、しましょう。ワッハッハッハ」
伸一の高笑いが信濃町、学会本部の執務室に響いた。

―この若造、小林以上に利用できる。  そう感じた。

だが、伸一は、戦後世代初の総理大臣となる 安達の
本当の恐ろしさに、まだ気付いていなかった。

今から考えると、このときが 創価学会、
そして山本伸一の絶頂期であったかも知れない。



安達新総理が誕生した。 ・・・・とたん
『秘書が、党一教会員のメンバーで
過去にも何度か安達新造は、党一教会の大会に祝電を送っており
両者の癒着関係は深い』旨の報道が 『週刊新海』をはじめ
幾多の週刊誌を にぎわした。

これは、峰総理、安達慎太郎、安達新造と
三代に渡っての癒着関係 であり、こうした人間関係の結果
自民党の100人をこえる議員が 党一教会員を秘書にしており、
自民党の本部職員にも、
多くの党一教会員に占められていることが判明した。

事実、安達新総理の所信表明演説は、「美しい国づくり」と
党一協会の教義・指導で占められていた。

報告を聞いた山本伸一は
「うーむ、朝鮮宗教と噂されている党一教会に 
 あの党は 犯されていたのか
 だが、でーじんを出すように なった洸瞑党のほうが、
 わが層化学会員の独占率は高いだろう。」

側近になった腹田新会長は
「独占率は高いのですが、国会周辺にいる 実数は、
 もう党一教会のほうが多いようです。 君、あの資料を持って きなさい。」

2chをはじめ、インターネット調査担当のの若手副会長が持ってきた

プリントには、驚くべきことが書かれてあった。
はじめてみる資料に 伸一は わなわなと手がふるえ、
頭が錯乱してくるのを覚えた。

「なに!? 私が 朝鮮人 で
 わが 層化学会 が 北朝鮮宗教 と、巷では いわれている・・・・・
 なぜだ!! わしが“太作”から“大作”に変えた人を見習って、
 “新池”から“伸一”に名前を変えたのは、バレているかも知れない
 …と 思っていたが
 朝鮮名まで 調べたやつがいるとは・・・・ 成新地・・・ うむう・・・・
 それは、ともかく
 『“投票した私”を 見たことがない』、というのは、困った・・・
 ―なななんだ、オーム、党一教会、層化学会 を同列にして
 『半島宗教』と いうやつ までいるのか!?
 早く、参政権を帰化した人に与えるように洸瞑党にあせらせろ!」

腹田会長は、緊張した趣で おそるおそる言った。
「あのう・・・・ 帰化した人でなく
在日朝鮮人の方々ではないでしょうか?」

山本伸一は、反論されたことに ますます怒りを高じて
「馬鹿!そんなことは、どうでもいい!
 お前は、「ハイハイ」 と 言っていくだけの 会長だ!
 私にいっさい反論するな!!!!
 私に逆らうと、こわいよ。
 それにしても、わが層化学会は、常勝であるべきだ。
 仏法は勝負だ。 党一教会ごときに 負けているようでは、だめだ。」

腹田は、「でも、学園出身者が、多くいます」 と 言おうとしたが
ぐっと 言葉を飲み込んだ。

この人に意見を具申すると駄目だ。
山友や福嶋と同じようにされかねない。

伸一は まだ何かいいたげな腹田を
執務室の外に追い出し、物思いにふけることにした。

―ここは一つ、来年の参院選で大勝して
目にものを見せてやらねばなるまい。
1000万、いや1500万票は欲しい・・・・・

このとき、衆議院は
安達の率いる自由民衆党(自民党)が290議席を占め、
郵政造反組や自民党を離れた国民倶楽部
新党ジャパンの議員を合わせると
300議席を 優に超える状態であり、その国会運営は盤石であった。

―もし、参院でキャスティングボードを失えば、連立解消も有り得る。
「野党転落」それこそが伸一のもっとも恐れることだった。

だが、伸一には自信があった。 民衆党に大沢がいる。
野党第一党、民衆党の大沢一郎は学会との関係が深い。
いざとなれば、豪腕 大沢と手を組めばいい。

民衆党で唯一の心配の種であった前原一誠グループは、
伸一が仕掛けた『ガセメール』事件以来、目立った動きはなかった。

そのとき、伸一は思考を中断させられることとなる。
世界各国の大学、学術機関から伸一に送られた名誉称号が
200に達したという知らせが入ったのである



―そうか、やっと200になったか、
これを集めるために どれだけの 金と労力をつかったか。
旧制の商業学校中退の私が、どれだけ苦労したか。

卒論代作で何とか、不二短大の卒業資格をとったが
苦労の割りに何の賞賛も なかった。
中には、経歴に書くと
「竹伊理(元洸瞑党の委員長) と同じ、学歴詐称だ」
・・・と、いうやつまで 出てきた。

機関紙4面で、優秀な記者に 口汚い対談記事で
竹伊理攻劇を、苦労してでっちあげさせたのに
うちの学会員にすら不評だった。

―あの竹伊理と 同じ詐称にされてしまっては、とんでもない。
まあ・・・ 登場させた幹部は、
うちの メンバーからも馬鹿にされだしたのは、けがの功名だった。
 
―私以外の人間が、会内でも、尊敬されないようにしないといけない。
尊敬されるの私だけだ!!!!!

―それにしても空家は、なぜ100ほど名誉称号を取ったときに
大祝賀会を もよおさなかったのだ。
私が外国各地の幹部や学術部員から巧妙に働きかけさしたり、
大枚の寄付をして努力してきた成果なのだぞ。
おれに反発して いるのか?

―100の時にせずに。200の時に祝賀会というのも
不細工だが、 チャンスだ。
各界各層から絶賛の声というのを演出しよう。
全世界の学会 幹部に号令をかけよう。
ほんと銭食い虫の幹部連中だ。
そうだ、祝い金で 金も回収しよう。
洸瞑党の閑先・大他に言いつけて、金を集めてやろう。
 
―でくの坊の 洸命党め。
「選挙違反になる」といって寄付すら渋りやがる。
どんどん祝い金を集めろ! 
そうして俺は、永遠の神になる。
いや、永遠の 仏だった!
ノーベル平和賞を取れるようにはたらきかけて数十年。
いよいよ、 ちかずいてきたかもしれぬ・・・・・

http://society3.2ch.net/test/read.cgi/koumei/1165216962/20-33
# by eco_eco69 | 2006-12-25 15:00 | 小説『創価学会、崩壊』

第二章~死闘(1)~


その12月、帝都国際展示場で SGI(創価学会インタナショナル)
および創価学会の合同大会が開催された。
山本伸一の名誉学術称号200の栄誉を称えるためである。

世界191の国、地域から集まるSGI会員のために
チャーター機が 用意され、
成田空港と国際展示場を往復する『創価臨』が復活した。

そもそも、当初の年間日程に、この合同大会はなかった。
伸一が、わずか2週間で準備させたのである。

伸一の設立した層化大学や、東西の創価学院は
すべての授業を体育に差し替え、マスゲームの練習を強行した。

さらに 全国の学会員は 臨時財務を命じられ
洸瞑党を巻き込んだ 資金集めが行われた。
2週間のうちに集められた金額は のべ 80万ドル。
このことは、将来の火種となった。

伸一は、日本のみならず世界各国の要人に招待状を送った。

おもなものは
内閣総理大臣の安達新造、 天皇皇后両陛下、 アメリカのペリー大統領
ローマ法王、 国連事務次長、ノーベル財団総裁、
北朝鮮の金正日国防委員長、 韓国のノムヒョン大統領などである。

伸一も、さすがに本人が来てくれるとは思わなかった、
―せめて祝電・・・
  ひょっとすると代理人が来てくれるかも知れないと考えたのだ。

なお、伸一が金国防委員長とノ大統領を招待したのは、
日中国交回復を自らの功績と捏造したのと同じように、
―将来、自らの『民間外交』の証拠として使えるかも知れない
・・・と、考えたからである。

それにゴルバチョ元ソ連大統領もだ。
ソ連と中国は、金に困っているから
金を貢げば何でも言うことを聞いてくれる。
だから、名誉称号も、ほとんど、 中国・ソ連からだ。

―おおそうだ、ソ連は、今はなくなった。
  共産主義国は、大学も国家経営だから
  大学の名誉教授、名誉博士もとりやすい。

―それにしても、ドイツのノベル賞は、
  金で動かないから、なかなかむつかしい。
  遺族のノベル財団くらいじゃな。
  わしに称号をくれたのは、ゴルちゃんも、 ノベル財団も、
  過去の栄光のところは、みな金にこまっている。
  国連もだなあ。

―もっと、外務省の大鳥会と、洸命党議員を働かさねば。
  そのために送り込んだのに
  ノベル平和賞のマタイも、金に困っているから、
  こちらからもアクセスじゃ。
  財務をもっとささねば、号令をかけさせよう。

それにしても、中国が圧倒的で、
南米、ソ連、アフリカ、アジアと称号 のほとんどが、まづしい国ばかりだ。
欧米からは、なぜ少ない?

日本の 大学もないのか?
ハーバード大学、オクスフォード大学
東大、京大から もらうようにできないものか?

会長にしてやった腹田とか、層化大の教授 には、
東大や京大卒もいるだろう。 学術部にもいるだろう。 
働きの悪い やつらだ。

―「師弟不二や、師匠への恩返しこそが、わが学会精神だ」と
  私への忠誠を 指導してるのがわからんやつらだ。
  同窓生の教授に働きかけて取ってくる くるのが、恩返しだろう。
  ほめたたえる祝辞を集めてこさせよう。

―アメリカ層化大の教授連中も、さっそく動かそうか。やとっているのだぞ。

この史上最大の合同大会は、
「常勝、そして栄誉の日 世界桂冠詩人とともに歩く創価の王道」 と
名付けられ
全世界からのべ170万人が会場を訪れた。

帝都国際展示場には
東展示場、西展示場の2つがあり、「グロリア」という
メインストリートで結ばれている。

学会は「帝都国際展示場」を建物ごと貸し切り、
伸一や幹部の講話の実ならず
マスゲームや屋外での花火大会を実施した。


創価学会会長を事実上解任され
九州長として左遷されることが決まっていた。秋月栄一
(小説人間革命に則り、以下同)は、のちにこうふり返っている。

「もう、びっくりした。―山本さんのどこにそんな魅力があるのか? ・・・と。
 だが、こうも思ったね
 ―ああ、学会は行くところまで行ってしまった ・・・と
 ―もう ここまでくると、あとは落ちていくだけだ。 ・・・とねw
 ―こんな、学会はダメだ。山本さんを倒さなきゃいけない
  ・・・と、思ったよ 」

彼が、九州で『秋月の乱』を起こすのは、その半年後のことである。



「史上最大の祭典の始まりです!」
大会は、ベートベンの『歓喜の歌』とともに始まった。
層化大学、創価学院生はマスゲームによって・・・・

「Y,M,A,M,O,T,O」 「200!」 の文字を交互に描いている。

伸一に称号を授与した各国学術機関の代表者に続いて、
民族衣装を着た世界各国のSGI幹部がアルファベット順に入場し、
最後に「ジャパン! ソーカガッカイ!」の声ととともに
学会幹部、そしてが洸命党のすべての国会、地方議員が入場した。

『歓喜の歌』が終わると、スタンドからは
「ヤマモト!ヤマモト!」の一大合唱が起こった。

腹田は
「偉大なる師と共に歩む我々は、
ことに広宣流布の実現を高らかに宣言する。
創価学会、創価学会インタナショナル万歳!」 と叫び、
大会の開会を宣言した。
観客は三色旗を振って、それに答えた。

そして、伸一が入場したのである。

「このたび、わたくしの名誉学術称号200に際し、
 学会員ならびにSGI会員の諸兄諸姉から
 自主的に、 このような式典を開いて頂いたことを感謝します」

伸一は、落ち着き払って、こういった。

「思えば戸田先生から、『伸一、広宣流布は頼むぞ!』
 こういわれて ずいぶん立ちました。 ようやく、実現できました」

会場の人々は歓声を上げ、三色旗を破れんばかりに降った。

そして、伸一は、自分がいかに日中、日ソ国交回復に尽力したか、
いまも民間外交に活躍してるかを自慢げに連呼した。

伸一の『功績』が語られるたびに、拍手は鳴りやまない。
さらに、まだまだ仏敵は存在すること、
まだまだ広宣流布は拡大できることを連呼した。

最後に、伸一は叫んだ。

「わたくしが、創価学会であり、SGIであり、
 そして、創価学会こそが世界そのものであります!
 創価にあらずんば仏教に非ず、すべて邪宗なのであります!
 魔に侵されることなく、つねに大勝利をして下さい!」

その帰りのリムジンの中、伸一は腹田にいった。

「むふふふ、どうだ、わしのスピーチは。 観衆が波打ってたな、え!
 お前に出来るか? 腹田」
―「い・・いえ、私にはとても・・・・」

腹田は媚の笑いを満面に浮かべて言った

腹田が ―「そんなこと、たやすいことですわ」 と言い放ったとしたら
伸一は お守り代わりに常に携帯している
レミントン.22デリンジャーを取り出して 二回引き金を引くだろう。
それが分からないほど腹田は馬鹿ではない

だが、そのことを報じる週刊誌の記事は…



翌日の朝、手回し裏工作をしていた朝刊各紙を
期待に胸おどらせて 伸一は手に取った。
まず、A紙。一面には、談合事件で県知事逮捕が トップだった。

「ふん、こんな大事なときに事件など起こした奴が一面か
 まあ、2面には、載っているだろう。
 ややや!? ない!!!! 3面か4面か・・・」

ないないないと、ページをくると、なんと39面の社会欄にやっと発見した。

「おいおい、たったの7行記事じゃあないか!! とんでもない!!!!
 しかも、 200の名誉称号のことが 見出しになっていない。
 『創価学会が記念大会』と だけの見出し・・・・
 うーむ・・・ やはりA紙は、赤新聞じゃ!まあ、Y紙、M紙なら・・・ 」と
つぶやきながら、Y紙をみると、記事自体がない!!!!

うーん・・・ と うなりながらM紙をひらくと・・・・

「メロン!メロンを持って来い!!」
山本は最近お気に入りの女子部幹部に言いつけ、
新聞を手にソファーに身を沈めた。

学会出入りの業者のたゆまない努力の結果として
夕張メロンが 本部の冷蔵庫に常に入っている
M紙を投げやりの気分ででみていると
事前工作が効いたのか、顔写真 いりだった。・・・・が、たったの5行記事。
メロンで口を動かしながら、「ファラダ は、いるかあ~」

さっそく緊張のおもむきでやってきた腹田は
何を言われるか緊張していた。

山本名誉会長は、おもむろに言った。

「名誉博士号、名誉教授200というのは、 すごいことだろう、
 なぜ、こんな扱いしか世間はしないのか。」
―「ええ、前人未到です、 こちらの新聞では・・連日1面トップですし、
  特集号では、新聞全部がセンセイの 記事だけです・・・」
「ばか者おぅ!!!! これはうちの機関紙じゃあないか!
 世間での扱いが大事じゃ!!!!」

腹田は、今朝から青い顔をして読んだ一般紙のことを思い返した。
「でも、 今後出てくる週刊誌では、
 こんな小さな扱いには、ならないと思います・・」 と
もうしわけなさそうに弁解した。

「やはり、本物の博士号でないと、名誉つきの 博士号じゃあネ」と言った
友人の大学教授の言葉を思い知った。

―あの時も、 「せめて祝いのメッセイジを」 と ねばって、
  こちらの記者に書かせた記事を名前入り で機関紙にのせることを
  なんとか許してもらったのに・・・・・
―あのI教授の「不名誉な ことだが、友人の君に免じて許そう」
  ・・・という言葉を、勝ち取ったのに・・・


http://society3.2ch.net/test/read.cgi/koumei/1165216962/34-52
# by eco_eco69 | 2006-12-22 15:00 | 小説『創価学会、崩壊』

第二章~死闘(2)~


各週刊誌では・・・ と、期待してまっていると
明日出版する週刊新海の記事をもって
担当副会長が腹田のところに飛んできた。

見出しには、「目黒区の洸命党区議6人全員辞職 その背景」とあった

―ふむふむ、いよいよ わしの出番だな。
  金平糖を罵倒してわしひとり善い人になる。
  悪いのは奴ら、わしは清く正しく美しく偉大なのだ。
  ピンチは最大のチャンスなのだ。フォッフォッフォッ・・・・

「こ・・これは、「目黒区の洸命党区議6人全員辞職 その背景」だとう!
―「ははっ、しかし、事実は事実ですので、さすがに手を回して発売…」

バゴオ! 腹田のハリセンが炸裂した。

「こ・・この馬鹿が! こんなものが先生の目に触れてみろ! おれは・・・
 君からすぐに洸命党に手を打たすようにしなさい。
 こういうことの もみ消しは洸命党の役割だ。
 だが、全員を辞職させたのは、やはり問題を 大きくさせてしまったな。
 『悪い二人だけにしときましょう』と進言したが、 受けいられなかった。
 なにか、裏があると詮索される。
 目白区議会会派消滅 は、ニュースヴァリュウが高い。
 ともかく、選挙違反にで全国市議会に 波及しないように
 早急に対策を立てるように厳命せよ。
 来年の統一選・ 参院選に絶対、悪影響をおよぼすな!!!!
 第二第三の目白区を作るな!!!」

・・・とは言え、目黒区の一件が大きな痛手であった事には違いない。



―学会勢力を突き崩そうという陰謀が動いている …山本は直感した。

―宗門や山友などの弱小反対勢力ではない
  国家レベルの巨大勢力が動いている。

疑い始めればキリが無い。

安達総理は、表向き山本と学会に恭順を誓っているが、
本質的に敵である統逸教会の 構成員である。
大沢一郎や民衆党による揺さぶりも考えられる。

誰よりも信用できないのが秋月栄一である。
既に左遷したとはいえ、かなりの数の シンパがおり、
隠然たる力を持っているのは明白である。
腹田も信用できない。いや、正確には 山本は腹田を信用していない。

山本は苛立つ気持ちを押さえようと、傍らの女子部幹部を抱き寄せた。
第一庶務は師匠の世話が役目。いかなるサービスもいとわない。
「おまえらあっちへ行っておれ」山本のだみ声が響いた。
目のやり場に困っていた賀状会の男たちは 慌てて別室に引き下がった。



その頃・・・ 自邸のテレビの前にくぎづけになった秋月は
沸き起こる興奮を抑え切れずにいた。
―草加崩壊・・・



結局、腹田は「週刊新海」の出版を妨害することは出来なかった。
『第二の言論弾圧事件』になる。・・・と危惧した
学芸部や聖教新聞社、 党内部の反発が大きかったからである。

幸いなことに伸一も大会での講話や『ピアノリサイタル』で多忙であり、
また記事そのものは安達政権への批判であったこともあって、
それほど気にしてはいないように、腹田には思われた。

だが、事態は合同大会の終了後に深刻化したのである。



反学会系雑誌には「新海」に加えて、「週刊文秋」がある。
合同大会が成功裏に終わり、
伸一の満足そうな顔に安心していた腹田は、
文秋対策担当の副会長に ある文書を渡された。

「来週発売予定の、文秋です」副会長は苦り切った顔でいった。
腹田の顔は凍り付いた。
それは来週発売される週刊文秋の原稿だった。
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『日本の北朝鮮! 独裁者山本伸一氏を斬る』

昨日、東京を代表する複合施設『帝都国際展示場』で、
創価学会と創価学会インタナショナル
(創価学会の国際組織)の 合同大会が開かれた。

だが、実態は学会の独裁者
山本伸一氏 の『名誉学術称号』200を称える、まさに独裁者の祝宴。
会場では、マスゲームも行われ、まさに『北』。
そういえば、山本氏には『帰化朝鮮人説』が浮かんでは消えているが・・・
〈中略〉
だが、こうした山本氏のカリスマ性にもかげりが見え始めているという。

幹部の一人は、本誌の記者にこう語っている。
「いったいこの式典に、いくらかかってると思うんですか?
〈中略〉
だれも、もう山本さんのことなんか尊敬してませんよ」

さらに、別の幹部は、
「名誉会長が朝鮮人というのは常識、 自分たちの金がどう使われてるのか
みんな(学会員)は気付いてますよ」
「全部、北朝鮮に行くんですよ」
(中略)

学会員に人気が高かった秋月会長を左遷させた山本名誉会長。
果たして行き着く先は・・・・
なお、政府は、ほとんど実体のない
米国の大学の学士号や博士号などを“販売”する「学位商法」について、
文部科学省が対策に乗り出すことを発表した。

山本センセーの、『称号』の行方も、気になる。

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「こ・・ これが発売されるのか?」
―「はあ、しかし、ここで発売禁止に持ち込むことは… 
  逆にやぶへびでは?」
「ううーむ・・・」
―「どうも、文秋では、息のかかった弁護士に檄文をまわし
  鼻息荒いようでして、いつでもこいの構えだそうです」 副会長は言う。
「うーむ・・・」
―「言論弾圧は、今の状況ではまずいと思われます。」

腹田新会長は、目を閉じて 冷静にこれには対策を練らねば、と思った。


昭和45年(1970年)の藤原公達の言論弾圧の時は、尋常でなかった。
連日新聞各紙が一面トップの大文字で、
今の盛況新聞での山本の名誉博士号の 報道そっくりの激しさだった。

その結果、洸命党衆議院は、47名いたのに、
昭和45年の総選挙で一挙に 29名に 激減した。 
今洸命党は、衆議院31名、参議院24名だ。
あれだけたたかれ、同じ比率だと 
衆議院19名、参議院15名の激減となる。
洸命党なしで、自民党は与党を創ることも可能になりかねない。

―やはり、秋月元会長は、こういう局面を何度ものり越えてきている。
  山本名誉会長は、なんでも自分の成果にする精神病だが、
  秋月栄一さん の実務能力に嫉妬していたのだろう。
  だから、あれだけ、修羅界の怒り を ぶつけていたのがよくわかる。
―週刊文秋には、弾圧しないで いくしかない。
  これは、党にも学会にも対策本部をつくろう。

「言論弾圧、出版差止めによる
 選挙の大敗北の先例には懲りたが、 今は与党だ。
 あそこまで負けることは、今はあるまい。
 小手調べに、インターネットとやらで、
 層化攻撃されているのを 差し止めることはできないか?」
―「では、私どものインターネット攻撃隊で少し取り組んで見ましょう。」

・・・と言って、担当副会長は、さっそく取り掛かった。

―層化大学OBのキンマンコ隊 にまずやらしてみよう。
  今日は12月11日か・・・ 明日はぞろ目の12月12日。
  夜12時ころから、まず、アラシ作戦で取り組んでみよう。
―他の奴がメッセイジ を見れないように、
  連続馬鹿メッセイジの乱射だ。

「他の奴に層化だと きずかれ ないように
 層化誹謗メッセイジで荒らせ!」

だが、これは失敗だった。 
さすがにネット上で暴れることはできたが
掲示板などの管理者の反応もすばやかった。

「緊急アゲ」
「葬化の基地外がスレ攻撃 板潰しにかかっているぞ」
「良スレを保護しよう」
「層化のアラシ発見 12月」などと
掲示板には書かれしまい
その結果、良識ある民衆によって死守されてしまい
返ってイメージダウンに繋がるような
火に油を注ぐ形をとってしまったのである

「ど、どうやら失敗でして・・・」

腹田副会長は言った。

「もう報告が入っている。
 お前は、層化大OBの キンマンコ隊なぞにまかせたりするからだ。
 あのキンマンコ隊を結成した
 弓多男子部長は、センセイのまねをしたのか
 秘書グループの美女や婦人部 まで食っていた奴ではないか。
 ほんとかどうか 東大に合格したが
 『層化 大学に入学した』 と いうのを売り物にして
 センセイに抜擢されてすぐクビ になったろう。」 

―自分で「ケダモノ!」と叫んで弓多を解任したセンセイは、
  本当に人を 見る目がない。
  目白区の6議員たちの解任にしても、
  竹入、山友の裏切りにしても、
  全部 自分の人事の失敗ではないか。
  やはり、学歴コンプレックスのなせるわざか?
  学歴なんか気にしないでいいのに・・・・

学歴コンプレックスという言葉に至って
はじめて腹田は、気づいた。

そうか、名誉称号にしたって、やはりそうだ。
センセイは
「皆さんを代表していただいておきます。」などと言って
名誉博士号、名誉学術号をもらってくるように言って
我々幹部に働きかけ
さすが、だったら、層化学会に対しての感謝状にしてくれればいいのに。
普通の人だったら、そう考えるだろう。

これだったら、ミン音創立者への感謝状のように、
財務投入や大営業作戦 なしに、自治体は発行してくれる。
名誉博士号なんか、どれだけ金と労力 がかかることか・・・・
 
その上、政治家や大学教授の儀礼上の挨拶はあっても、
本当は、バカに されてるのに。
学歴がないと、こんなことにも気づかないのか?



「怖がらなくてもいい。」
伸一は猫撫で声で女にささやきかけた。
伸一のでかい顔が近づくと
女のパステルカラーのスーツの肩はいっそうがふるえてた。



ここはN県のとある中規模都市。

幽霊男子部員の青田は、いつものように朝6時に起き、
ちーんとりんを鳴らすのではなく
はなをかむと、今日の聖教新聞の寸鉄に、
なにやら気になる戦慄を感じて
また、はながむずむずっとした。
青田は布団にもぐりこむと、あと30分寝ようと決意した。



「週刊文秋」の記事だけで終われば問題は無かった。
「週刊誌は嫉妬・嘘 裁判で何度も負けている」と
学会員には繰り返し信じ込ませているからだ。

しかし、今回は違った。腹田はテレビの画面を見ながら唖然とした。
午後のワイドショー番組であるが、
そこには誰かが隠しカメラで撮ったであろう
あのマスゲームの模様が映し出されていた。

コメンテーター達は悪口を 並べた。
「北朝鮮みたいで気持ち悪いですね」
「日本でこんな事が行われている とは信じられない」
「これが与党の一角なんです」

汐留テレビと創価学会は現在でも深い関係にある。
汐留テレビに多くの広告を 出しているし、
人事面でも多くの学会員が局内に居る。それなのにこれは・・・

腹田は本部の主な人間に緊急会議の号令を出した。
早いうちにマスコミへ圧力を かけるべきかもしれないが、
この段階での稚拙な行動は、やぶ蛇の結果をもたらすかも しれない。
独断専行出来るほどの力は、現在の腹田には無い。
まだ会長の座に ついたばかりである。

腹田はやむなく、「先生」の決断を仰ぐことにした。



腹田会長は、信頼する腹心 
T,K,Oの3人の副会長と打ち合わせして 山本先生のところに伺った。

資料を持って、3分説明したころ、センセイはおもむろに言った。

「もういい。要するに汐留テレビとうまく交渉すればいいんだな。
 あわてるな。
 汐留テレビからは、2004年に、国際報道部長だった澤田を
 参議院に 送り込んである。
 何のために送ったと思っているのだ。」

腹田は、思った。

―決断の速さはさすが、あの田中角丸総理なみだし、貫禄がある。
  彼は、先生のことを「法華経を持ったヒトラー」と言ったが、
  当たっている。
  モット説明をしなければ、大きな道を誤らねばいいが・・・・

山本名誉会長は言った、「誰が一番 澤田と仲がいいんだ?」

T副会長が、すかさず
―「秋月会長・・ いや秋月セン・・、いや秋月先輩です」 と上申した。

冷や汗がどっと流れた。先生の前で、センセイといいそうだった。
首切りものかも。センセイ以外に敬称をつけてはいけない。
「他には・・?」じろりと T会長をにらみながら言った。

―「ええと・・・ 太他代表、井下副代表たちが、
  青年部時代からの親友です。」
「なるほど。じゃあ、そいつらに手を打たせとけ」
―「ええと、どのように手を打たせればよいので・・・」

「ばかやろう!」伸一は叫んだ。
「この役立たずが。それぐらい自分で考えやがれ!!!」
場が、凍り付いた。

「それから・・・」と、伸一は静かに切り出した。
「週刊文秋の原稿が、入ったそうだな。どうして、オレに見せなかったのだ?」
だれも、答えることは出来なかった。

「まあいい、どうせお前らはバカだ。東大出なんて所詮そんなもんだ」
伸一は引き出しから、茶封筒を取り出して、机にたたきつけた。

「ここに なんて書いてあるのか、わかっているのか!?」
 いわれなくても、わかっている。

 『だが、こうした山本氏のカリスマ性にもかげりが見え始めているという。
 幹部の一人は、本誌の記者にこう語っている。
 「いったいこの式典に、いくらかかってると思うんですか?
〈中略〉だれも、もう山本さんのことなんか尊敬してませんよ」
 さらに、別の幹部は、
 「名誉会長が朝鮮人というのは常識、
  自分たちの金がどう使われてるのか
  みんな(学会員)は気付いてますよ」
 「全部、北朝鮮に行くんですよ」 』

「この幹部は、誰だ?」 伸一は気味の悪い笑みを浮かべながらいった。
「この、幹部は、どこの大馬鹿野郎だ?」

ひとりの副会長が、勇気を出していった。
―「それは、ただいま調査中で・・」

「馬鹿野郎!」 伸一の怒鳴り声が執務室に響いた。
「こいつが、汐留テレビの手引きをしたに決まってるだろうが!」
そう叫ぶと、伸一は一転して冷静にいった。

「どうやら、わが学会に再び裏切り者が出てきているらしい。
 しかも、一人や二人じゃない」
伸一は椅子から立ち上がると、窓辺へと歩いていった。

「どうも、おかしいと思っていた。
 近頃、学会に対する外部の圧力も強くなっている。
 連中、どうやら内部と結託しているらしい」

そんな馬鹿な・・・、とは幹部たちは言えなかった。
センセイの意見は絶対であったし、
なによりも彼らが同じことを考えていたからである。

「秋月一派か、それとも他の連中か・・・
 とにかく、徹底的に調査しろ。
 わしをコケにするとどういうコトになるのか、せいぜい見せつけてやる」

幹部が出て行った後も、伸一はなお思考を続けた。

―大森の朝鮮人部落に生まれ75年。オレは一度も負けたことがない
―今回だって、何とかなるさ・・・・

根拠のない自信だけが、伸一の心の不安を埋めていた。


窓の外では、雪が降り出していた。


http://society3.2ch.net/test/read.cgi/koumei/1165216962/52-83
# by eco_eco69 | 2006-12-21 15:00 | 小説『創価学会、崩壊』
 …で、その残骸をどうするの?

男性は 女性を守る 部 品 や 機 械 な の か!!
女性達は男性達に守られ 好き放題生きてて幸せですね 
その守りが 戦争の引き金を引いたりする事に気付きませんか?

戦争ほど残酷なものはない
戦争ほど悲惨なものはない


…と、言ったのは貴方ですよ。 矛盾していますねー

[関連スレ]
【残骸】第62回本幹で池田先生が暴言【カス】
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/koumei/1153659613/
【男は残骸】第62回本幹で池田先生が暴言.2【カス】
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「本部幹部会はつまらない」
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/koumei/1134224203/
「本部幹部会はつまらない~第2回~」
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/koumei/1156211385/
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http://society3.2ch.net/test/read.cgi/koumei/1165901045/
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「女性専用車を推進したのはどこのボケ党か?氏ね 」
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/koumei/1112681174/

【参考資料】
・男女板:http://love3.2ch.net/gender/
・男性排除の動き (英文ソース)
http://news.scotsman.com/international.cfm?id=1047972006
・ピトケアン島の事件
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Lake/2917/pacific/pitcairn.html
http://piulento.exblog.jp/1106643
# by eco_eco69 | 2006-12-20 15:00 | gender